謝辞 暖かい日差しと心地よい風を感じ、新緑が眼に鮮やかなこの春の良き日に、多くの方々のご参列のもと、私たちの素晴らしい卒業式を行っていただくとことに、心より感謝申し上げます。
私たちは、本日の卒業式をもって、長いようで短かった大学生活を終え、卒業します。
私達の学生生活が始まったのは、日本全体を揺るがせた「東日本大震災」の年でもあります。四年前、私達は入学式を行わず大学生活が始まったことがとても強く印象に残っています。しかし、それすら小さな痛みとしか思えないほどの惨事が、日本全体を包んでいた春でもありました。私達の四年間は、東北と日本が再び立ち上がっていく四年間と重なっています。学生として社会に貢献する事、ボランティアを行なう事、一生懸命に勉強する事、そして、生きている事の幸せを感じること。私達はどんな世代よりも、生きる事を真正面から考え、その中を精一杯生き、そして何事にも楽しむことを身につけることが出来たと思います。
そしてこの四年間の大学生活では、様々な出来事がありました。私の所属する、スポーツ健康政策学部では、勉学の中でスポーツの実技はもちろん、様々な視点からスポーツをみて学びました。勉学だけでなく、部活動では、硬式野球部が秋の神宮大会で優勝し、日本一になったことは忘れられません。他にもサークルや委員会、ゼミ、そして大学で出来た友達との関係など、大学に入ってからたくさんの貴重な体験、経験をさせていただきました。我々が育って行くのと同じように、桐蔭横浜大学という名前もまた育っていき、それがまた今後の自信に繋がるという四年間であったように思います。この春の入学試験では、大学始まって以来、最大人数の受験生が集まってきていると聞いています。私達が巣立ったあとも、後輩たちによって、桐蔭横浜大学が立派に引き継がれて行く事を心強く思います。
なにより、この四年間で多くの友達を得ました。いろんな友達と仲良くなれたことで、視野が広がり、毎日が楽しく過ごすことが出来たのだと思います。友達がいたからこそ、勉学や学校生活での困難や試練に立ち向うことが出来、乗り越えることが出来ました。大学生活で得た友達とのたくさんの思い出を忘れません。
私達は今日卒業を迎えこの大学を後にします。これで終わりではなく、新しい始まりです。私達はひとりひとり別の道を歩みます。この先多くの困難が待ち受けていると思いますが、大学生活で得た経験や知識などを生かし、社会の中の一員として活躍し、貢献していきます。 最後になりますが卒業生を代表して、今日まで真摯にご指導してくださった先生方、そしてこの大学に関わる全ての方々、私達を見守ってくれた全員の家族の方に感謝申し上げます。
今後の桐蔭横浜大学の益々のご発展と、皆様のご健勝、ご多幸を願い、謝辞とさせていただきます。
(2015年3月 桐蔭横浜大学卒業生代表の謝辞より採録)